タンペレーン ヤティマティック


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全長 385mm 重量 1,650g 口径 9mm×19 装弾数 9mm×19
銃器愛好家のJali Timari(ヤリ・ティマリ)が設計し、フィンランドのTampereen Asepaja(タンペレーン・アセパヤ、タンペラン・アセパヤ)Oy社が製造していた小型短機関銃。略称『ヤティ』。
 特殊部隊での使用を念頭に携帯性と操作性を重視して設計されており、MP5Kと同様、ショルダーストックを装備していない。
 作動方式は一般的なオープンボルト式だが、ヤティマティックではボルトは真後ろではなく、やや斜め上に後退する。これはボルトが作動するときの『作用・反作用』の力で、銃口に斜め下向きの力を加え、マズルジャンプを押さえ込もうというものである。そのため、銃口が少し上向きについた独特のシルエットを持っている。
 他、折りたたみ式のフォアグリップがコッキングハンドルを兼ねており、これを引き起こすと即座に発射可能になる。また、セミオートとフルオートの撃ち分けはトリガーの引き具合によって行う。マガジンも、スウェーデン製カールグスタフ M/45と互換性がある。

 この様に数々のユニークな試みが盛り込まれているSMGだが、商業的にはあまり成功しなかった。サイズ的にはMP5Kミニウージーの対抗馬となりうる小型SMGだったが、やや上を向いた銃口のせいで、照準に少しクセがあったとも言われている。
 1983年から1987年頃までタンペレーン社で製造されていたが、小型で隠しやすいことからフィンランドのギャングに好まれたようで、同社から盗まれたヤティマティックで事件が起こったのをきっかけに製造中止、タンペレーン社は倒産に追いやられてしまう
タンペレーン ヤティマティック / Ja-Ti-Matic (GG95 PWD) 【短機関銃】 MEDIAGUN DATABASE
目次
1.9x19mmパラベラム弾
2.特徴
3.画像
4.動画
5.関連




9x19mmパラベラム弾

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9x19mmパラベラム弾(9ミリパラベラムだん、9x19mm Parabellum)、9mmルガー弾(9ミリルガーだん、9mm Luger)、9x19mm NATO弾は、ドイツの複数の銃器・弾薬製造会社が合併して設立されたDeutsche Waffen und Munitionsfabriken(DWM、ドイツ武器弾薬工業)が開発した、拳銃用の実包(カートリッジ)である。7.65mmルガー弾の強化版である。弾体直径9mm、薬莢(ケース)の長さが19mmなので「9x19」とも表示される。
9x19mmパラベラム弾は比較的反動が弱い一方で、非常にフラットな弾道を示す特徴がある。この実包の優れた点は、小さく、多弾装化が容易であることと、製造するのに大した原料を必要としないところにある。
現在では世界で最も広く使用されている弾薬であり、民間でもこの弾を使用する小火器が広く使用されている。
9x19mmパラベラム弾 wikipedia 

特徴

通常、バレルというのはボディの形に沿って真っ直ぐつけられるものですが、この銃は少しながら斜め上を向けて付けられているんですよね
そのため、照準に使うためのアイアンサイトもバレルに合わせて(上の画像のままの角度からだと)斜めに見るよう備え付けられており、見ているとなんだか落ち着かないデザインとなっていますw

一見利点の感じられない構造ではありますが、このような形になったのもちゃんと理由があります。
通常の機関銃というのは、機関部内にボルトという内部の駆動部品(撃った弾の空薬莢を排出し、次の弾を薬室内に装填するために動く部品)があって、射撃時にそれが前後へ水平に動くため、リコイルと呼ばれる反動が発生します
噛み砕いて言うと、内部のそれなりに重いパーツが前後に激しく動くので、慣性の法則が働いて銃身がブレる、ということですね
で、「それならその運動エネルギーを打ち消してしまえばええんや!」とティマリ氏がデザインしたヤティマティックは、ボルトを斜めに駆動するように設計したことで、『作用・反作用』の働きにより、射撃時の銃身の跳ね上がり(マズルジャンプ)を軽減しようと試みたわけです
つまりはボルトの駆動に下方向へのベクトルを加えたんですね。さすがに真下じゃないですが
世界の銃器紹介 “珍"銃『タンベレーン ヤティマティック』 


画像

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動画

 Jati-Matic
  

 Jati Matic
  


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