ステンMk-II


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ステンガン (Stengun)、もしくは単にステン(STEN)とは、第二次世界大戦中のイギリスで開発された短機関銃である。合理化された設計によって傑出した生産性を備え、大量生産されて、連合国軍やレジスタンスの主力小火器として大戦中を通じ用いられた。

ステンのバリエーション

ステンMk-I・・・初期生産タイプ。木製部品を多用しているのが特徴。総生産数は100,000挺程度。
ステンMk-II・・・Mk-Iを省力化した本格的量産型。第二次世界大戦中最も生産された。総生産数は約200万挺程度。
ステンMk-II(S)・・・Mk-IIにサプレッサーを装着させたタイプ。主に奇襲攻撃を行うために使用され空挺部隊に配布された。
ステンMk-III・・・ラインズ・ブラザーズ社が開発した簡易生産型。生産はLB社のみが行った。しかし前線での評判は悪く、WWIIが終了すると真っ先に制式から外されている(1947年)。
ステンMk-IV・・・空挺部隊向けに設計されたモデルで握把の下に付属する銃床(ストック)を回転して折りたたむ事により全長を短くできる。試作のみに終わった。
ステンMk-V・・・ステンガンの最終生産型モデル。木製のピストルグリップ、木製ストックを採用。照準器が改正され、リー・エンフィールド小銃用の銃剣を装着可能。1943年に制式採用された。
ステンMk-VI・・・Mk-Vにサプレッサーを装着させたタイプ。主にSASに支給された。イギリス軍で最後まで制式に残った特殊型である。
ステン短機関銃 wikipedia
目次
1.特徴
2.画像
3.動画
4.関連




特徴

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「鉄パイプにグリップと引き金を取り付けただけ」と形容すべき、シンプルの極北を極めたようなデザインが本銃の最大の特徴である。単純なプレス加工や溶接だけで製造できるように工夫されており、非常に生産性が高い。最初の量産モデルであったMkⅠには木製の補助グリップが装着されていたが、MkⅡからは完全な総金属製になり、ますます生産性は向上した。
 だが、銃自体の性能は低く、MP40トンプソン・サブマシンガンなどとは比べものにならなかった。仕上げが適当なのは言うまでもなく、作動不良も頻発した。操作性も最悪で、当然ながら命中精度も良くなかった。
ステンガン ピクシブ百科事典 

町工場でも大量生産できる事を前提に作られた簡易な構造が幸いし、イギリス軍のほかレジスタンス側に大量輸送され、活躍した。
 しかし所詮は急造品、生産性重視の設計が仇となったのか、耐久性や弾倉構造に問題があり「生産直後の状態では弾が出ない」という噂があるほどの駄銃だった(最終型でさえマガジンを満タンにすると全く弾が出ず、使用時には20発程度しか装填しなかった)。「水道管に銃身と引き金とマガジンをくっつけたような」外見からか、兵士達からは「鉛管工のお気に入り」だの「ステンチガン(くさい銃)」だの、クソミソなあだ名まで頂戴してしまったという。
エンフィールド ステン / RSAF,Enfield STEN 【短機関銃】 MEDIAGUN DATABASE 


画像

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動画

 Sten Mk II SMG
  

 hidenobu1964実弾射撃 STEN MkⅡ 9mm burst
  

 Semi Sten MKII Shooting Steel
  


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