H&K MP7


226
H&K MP7は、ドイツのヘッケラー&コッホ社がベルギーのFN P90に対抗して開発したPDWである。
発表当初はFN P90を意識し、PDWという名称だったが、のちにPDWは一般名詞となり、この銃は短機関銃(MP:Maschinenpistole)を指すMP7の名前が冠された。

MP7の開発は1990年代に始まる。当時アメリカは防弾ベストの着用が一般的になった戦場でピストルやピストル弾薬に代わる兵器、つまりPDWを検討するプログラムを行っていた。また、NATO諸国でも同様のプログラムがスタートしていた。
これらのプログラムにFN社はP90を提出したが、当時同様の兵器を開発していなかったH&K社はMP5Kサブマシンガンをベースにショルダーストックを追加したMP5K-PDWを提出した。しかし、従来のピストル弾薬を使用するMP5ではプログラムの要求に対して不十分であり、このことからP90に危機感を持ったH&K社は、同社のMP5UMPとは全く異なるコンセプトの兵器を開発することになる。
1999年に一般公開され、2000年に将来的に発展改良することを前提にドイツ連邦軍に仮制式兵器に選定され、MP7の制式名称を与えられている。
65

H&K MP7 wikipedia 

目次
1.H&K社(ヘッケラー&コッホ)
2.特徴
3.画像
4.動画
5.関連



H&K社(ヘッケラー&コッホ)
H&K

http://www.heckler-koch.com/en.html
ヘッケラー&コッホ(独:Heckler & Koch GmbH、ヘックラー・ウント・コッホ・ゲーエムベーハー)社は、ドイツの銃器メーカーである。本社はドイツ南部のバーデン=ヴュルテンベルク州のオベルンドルフ (Oberndorf am Neckar) にある。また、アメリカ国内に子会社を持っている。本項ではH&K社と略記する。 USP(自動拳銃)、MP5(短機関銃)、MP7(個人防衛火器)、PSG-1(高精度狙撃銃)、G3およびG36(自動小銃)などを製造している。

H&K は、1949年にドイツの歴史ある銃器メーカーのモーゼル社を退職した3名の技術者、エドムント・ヘックラー(ドイツ語版)とテオドール・コッホ(ドイツ語版)、アレクス・ザイデル(ドイツ語版)が、1950年に設立した。設立当初は、ミシンやその他の精密機器を製造していた。しかし、1956年にドイツ連邦軍が創設されると、軍用火器を製造する方針に切り替えた。Keine Kompromisse!(妥協しない)をスローガンに活動している。
1991年、H&K はブリティッシュ・エアロスペースの一部門であるロイヤル・オードナンスに買収された。ブリティッシュ・エアロスペースの傘下で、SA80の改修と改良に貢献した。その後、ブリティッシュ・エアロスペースは1999年にBAEシステムズに変革し、H&Kの部門は2002年に宇宙航空用途のためにドイツに作られたグループ企業 (H&K Beteiligungs GmbH) へ再び売却された。 2009年、ドイツの有名銃器メーカー「ハーネル」を買収した。
ヘッケラー&コッホ wikipedia

特徴

特筆すべきは重量とサイズで空マガジン込みで1.9kg程度、サイズも34cmでP90より16cmも小さい。

このコンパクトさから車内での射撃が多いPMC、ヘリや戦闘機パイロットの自衛武器、CQBでの戦闘など様々な運用が可能である。

4.6mm x 30弾は貫通力が高い上、9mmパラベラム弾より火薬量が少ないので反動が小さく、サイレンサー装着時の射撃音もMP5SDより小さい。しかもカタログ上の有効射程は200MでSMGの倍の射程である。フルメタルジャケット弾を使えば貫通力と初速が落ちるが射程は300Mまで伸びると言われている。

その反動からストックを展開せずにハンドガンのように片手でも撃てる。

PDWという本来護衛がメインの銃の為、弾幕を張れるように発射サイクルが早くフルオートの際はバースト射撃が必須となる。この点はMP7A1で改良されている。

操作はMP5と共通でMP5を撃ったことのある兵士なら容易に扱える。

上面と側面にはレイルを標準装備しており各種アタッチメントが装備可能、折りたたみフォアグリップ標準装備で不要な時は畳んでおける。

UZIの様なグリップにマガジンが収まったいわゆるT字の形状でマガジン内の弾薬が減っても重心移動しない。

このように非常に高い性能を持っているのでドイツ軍が2000年から仮採用しておりイラクで実戦投入もされている。ただ、一般の兵士はG36のバックアップとして使っているのでハンドガンより大きいMP7は携行の面で不満のようだ。

また特殊部隊ではドイツのGSG-9とオーストリアのEKOコブラ、アメリカのSEALSで採用されている。さらにフランスのGIGNでもP90から取って代わって採用されている。
H&K MP7 ニコニコ大百科

コンセプトもP90とほぼ同じで護身用や特殊部隊向けのPDWタイプの火器である。後方部隊の警護・護身用のほか、航空機の乗員が敵地に不時着した際の非常用武器としても運用できる。
 特徴として大型拳銃並のコンパクトさと軽量さ、そしてG11の4.7mm×33弾を元に開発した4.6mm×30弾(ただしケースレスでは無く、ボトルネック形の金属薬莢式)が挙げられる。この新型弾は、あらゆる点でP90の5.7mm×28弾と同等もしくは凌駕しているとH&K社は発表しており、アイアンサイトでも高い命中精度を期待できるが、ドットサイトを装備すれば、腕の立つ特殊部隊の隊員でなくとも、200m先にいる敵の眉間を狙うことも出来るという。また、減音器を装備した際の静粛性はMP5SD以上らしい。
 ドイツ連邦軍の狙撃手・軽機関銃手のサイドアームとして運用されており、式典や展示などでそれらと共に装備されている写真が数多く見られる。また、同国のSEKやGSG9、イギリス国防省警察、イタリア軍第9空挺連隊など、ヨーロッパ各国の軍・法執行機関所属の特殊部隊で採用されており、2011年5月2日にビンラディンを襲撃、殺害した米国海軍DEVGRU(旧SEALチーム6)の隊員らがMP7A1を装備している写真が公開され、話題となった。

 なおP90におけるファイブセブンの様に、MP7と銃弾の共用が可能な「P46」と呼ばれる拳銃が、ドイツ連邦軍向けに開発されている(開発名UCP:Ultimate Combat Pistol)。2004年には、同社製P2000の意匠が採り入れられたプロトタイプが発表されていた。だが、「拳銃の形状では適切な弾道性能は得られない」として、2009年7月開発中止となった。
H&K MP7 【短機関銃】 MEDIAGUN DATABASE 


画像

227
221
222
223
224
225


動画

 H&K MP7 presented by Vickers Tactical
  

Ultimate Weapons- H&K MP7
  


関連