イサカM37:
イサカM37(Ithaca Model 37)は、アメリカのイサカ・ガン・カンパニー(Ithaca Gun Company)社が製造している散弾銃。イサカは、ニューヨーク州の町の名前に由来する。
1937年に完成。弾薬を装填するローディングゲートと空薬莢を排出するエジェクションポートを共通にすることでフレーム開口部を下部だけとした分、肉厚を薄くすることで軽量化に成功。当時では最も軽い散弾銃だったため、「フェザーライト」と呼ばれた。これは当時、ショットシェルが厚紙製であったことから横殴りの雨の中でも銃の内部に水が入り込んでシェルが濡れ、火薬の吸湿による不発や紙の膨張による弾詰まりが起きることを阻止する狙いがあった。それゆえの信頼性の高さが買われ、その後は長きに渡って警察の車載用ショットガンとして使われ続けた。また、ベトナム戦争では南ベトナム解放民族戦線のトーチカや地下トンネル内の戦闘に重宝されたことでも有名である。
軍用はもちろん、狩猟やスポーツ射撃、自宅警備用など、民間用としてもベストセラーとなった。
1990年までに製造されたモデルは、ウィンチェスター社のM1897やM1912のようにトリガーを引いたままハンドグリップをコッキングすることによる連続射撃(スラムファイア)が可能で、ベトナム戦争など戦場で投入された際はウィンチェスターM1897と同様に近接戦闘における大きな強みとなり、兵士には好まれた。しかし、初心者には危険なため、その後のモデルでは省かれた。
イサカM37 wikipedia
目次
1.イサカ・ガン・カンパニー
2.特徴
3.画像
4.動画
5.関連
イサカ・ガン・カンパニー
http://www.ithacagun.com/index.html
イサカ・ガン・カンパニー(Ithaca Gun Company)とは、アメリカ合衆国のニューヨーク州にある銃器メーカーである。製品はイサカM37ショットガンが有名。
特徴
1937年から現在も販売されている、アメリカのイサカ社製ポンプアクション散弾銃。イサカの名は、ニューヨーク州にある町の名前である。
多くのショットガンがレシーバー右側面に排莢孔を持つ『下装填・右排莢』なのに対し、下面の装填孔が排莢孔を兼ねる『下装填・下排莢』となっている。上掲画像で排莢孔が見えないのも、別に写真の裏焼きやミスではなく、元々排莢孔が横にはないのである。
この『下装填・下排莢』のアイディア自体はイサカのものではなく、元はジョン・ブローニングのものである。さらに、彼のパテントを元に、「ピダーセン・デバイス」で知られるレミントン社の技師ジョン・ピダーセンが改修したレミントンM17散弾銃が、この方式を採用した最初のショットガンである。
しかし、レミントン社はM17以降、このタイプのショットガンを出すことはなかった。代わって世に出たのがこの「イサカM37」である。イサカ社は1930年代頭には既に設計を終え、生産・販売の準備を整えていたものの、ブローニングとピダーセンのパテントが失効するのを待って、1937年にこの銃を発売した。
装填孔が排莢孔を兼ねるこの設計は、開口部が少なくなるぶん、従来のものより構造的に強くなる。その分レシーバーの軽量化も容易で、イサカM37は全スチール製にもかかわらず、乾重量で最大3.4キロという軽量化を実現した。
また、開口部が少ないことは塵芥の侵入を防ぐ上でも有利で、使用環境が非常にラフな軍用銃としても広く用いられ、第2次世界大戦からベトナム戦争まで、相当数が前線に支給された。下排莢ゆえ利き手を選ばず、トリガーを引いたままフォアエンドを操作して撃発する連続射撃も可能なため、軽量で頑健、そのうえ使い勝手の良いM37は、兵士たちに特に好まれたと言う。しかしこの機構は意図的な暴発を起こすのに等しく、銃の取り扱いに不慣れな者には危険極まりないため、1990年までに廃止されている。
M37は米軍のほか、ニューヨーク市警やロサンゼルス市警を始めとするアメリカ各地の法執行機関でも多く採用された。民間でもレミントン M870やモスバーグ M500などと並び、スポーツ或いは自衛用ショットガンとして定番のアイテムとされている。現在はスチールモデルの「フェザーライト」と、より軽量なアルミ合金レシーバーを持つ「ウルトラライト」の2つが標準ラインナップとなっている。
イサカ M37 / Ithaca Model 37 【散弾銃】 MEDIAGUN DATABASE
多くのショットガンがレシーバー右側面に排莢孔を持つ『下装填・右排莢』なのに対し、下面の装填孔が排莢孔を兼ねる『下装填・下排莢』となっている。上掲画像で排莢孔が見えないのも、別に写真の裏焼きやミスではなく、元々排莢孔が横にはないのである。
この『下装填・下排莢』のアイディア自体はイサカのものではなく、元はジョン・ブローニングのものである。さらに、彼のパテントを元に、「ピダーセン・デバイス」で知られるレミントン社の技師ジョン・ピダーセンが改修したレミントンM17散弾銃が、この方式を採用した最初のショットガンである。
しかし、レミントン社はM17以降、このタイプのショットガンを出すことはなかった。代わって世に出たのがこの「イサカM37」である。イサカ社は1930年代頭には既に設計を終え、生産・販売の準備を整えていたものの、ブローニングとピダーセンのパテントが失効するのを待って、1937年にこの銃を発売した。
装填孔が排莢孔を兼ねるこの設計は、開口部が少なくなるぶん、従来のものより構造的に強くなる。その分レシーバーの軽量化も容易で、イサカM37は全スチール製にもかかわらず、乾重量で最大3.4キロという軽量化を実現した。
また、開口部が少ないことは塵芥の侵入を防ぐ上でも有利で、使用環境が非常にラフな軍用銃としても広く用いられ、第2次世界大戦からベトナム戦争まで、相当数が前線に支給された。下排莢ゆえ利き手を選ばず、トリガーを引いたままフォアエンドを操作して撃発する連続射撃も可能なため、軽量で頑健、そのうえ使い勝手の良いM37は、兵士たちに特に好まれたと言う。しかしこの機構は意図的な暴発を起こすのに等しく、銃の取り扱いに不慣れな者には危険極まりないため、1990年までに廃止されている。
M37は米軍のほか、ニューヨーク市警やロサンゼルス市警を始めとするアメリカ各地の法執行機関でも多く採用された。民間でもレミントン M870やモスバーグ M500などと並び、スポーツ或いは自衛用ショットガンとして定番のアイテムとされている。現在はスチールモデルの「フェザーライト」と、より軽量なアルミ合金レシーバーを持つ「ウルトラライト」の2つが標準ラインナップとなっている。
イサカ M37 / Ithaca Model 37 【散弾銃】 MEDIAGUN DATABASE
同期のショットガンにはレミントンM31がいるが、第二次世界大戦ではウェンチスターM1912と共に使われた。(そのためか銃剣装着可能なモデルも存在する) ベトナム戦争でも、塹壕や地下トンネルの制圧に大いに活躍した。 現在も、狩猟など民間用等に幅広く使用されている。軍用はモスバーグM500やレミントンM870の台頭ですでに米軍では蚊帳の外。銃床がないソウドオフタイプも有名。
イサカM37 ピクシブ百科事典
画像
動画
Ithaca model 37 featherlight shotgun
Ithaca M37 Shotgun
関連
- トレンチガンとも呼ばれる外装式のハンマーとチューブ型弾倉を備えるポンプアクション式ショットガン ウィンチェスターM1897とは
- M12やモデル12とも呼ばれるほか、アメリカではパーフェクト・リピーターの通称でも知られるウィンチェスターM1912とは
エアガン
【送料無料!】K.T.W エアガン イサカ・ライアット 金属パーツ&木製ストック 【Ithaca Riot M3... |
【送料無料!】K.T.W エアガン イサカM37 フェザーライト 【エアーショットガン エアーガン エ... |
コメント
コメント一覧 (1)