ステアーAUG


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ステアーAUG(Steyr AUG)は、オーストリアのシュタイアー・マンリヒャー(Steyr Mannlicher)社がオーストリア軍向けに開発したアサルトライフルである。AUGはアルメー・ウニヴェルザール・ゲヴェーア(Armee Universal Gewehr、軍用汎用小銃の意)の頭文字に由来する市販名。

シュタイアー・ダイムラー・プフ社のStG58(FN FALのライセンス生産品)の後継として、1977年にオーストリア連邦軍歩兵用小銃にStG 77(Sturmgewehr 77)の制式名で採用される。

SF的な外観を持つこの銃は、それまでの軍用銃と異なるいくつかの革新的試みがなされていた。
ステアーAUG wikipedia 

目次
1.ステアー
2.特徴
3.画像
4.動画



ステアー

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 https://www.steyr-mannlicher.com/
ステアーことシュタイヤー・マンリヒャー(Steyr Mannlicher GmbH & KG)はオーストリア(オーストリー)の銃器メーカーである。

ヨーゼフ・ヴェアンドルが1864年に設立した銃器工場を元として、後の1926年にシュタイヤー=ヴェアク(Steyr-Werke AG)、1934年にシュタイヤー=ダイムラー=プフ社(Steyr-Daimler-Puch AG)となるグループの武器開発生産部門で、グロック社と並ぶオーストリアの代表的銃器メーカーである。 1889年に創立者のヨーゼフ・ヴェアンドル亡き後、会社はフェルディナンド・リッター率いるシステム=マンリヒャー社により合併され、シュタイヤー・マンリヒャー社が誕生する。

1977年に同社の主力製品となるブルパップ・アサルトライフル「AUG」が完成し、同年オーストリア軍に「STG77」の名称で制式採用された。AUGはその性能の高さからオーストリアだけではなくオーストラリアやニュージーランドでも使用されることになった。

また競技銃の分野でも優れた製品を生産し、特にエアピストルでは内外で高い評価を得ている。 シュタイヤー社は現在、拳銃から軍用ライフルまでを製造する総合銃器産業として世界規模で商業展開を行なっている。
ステアー wikipedia

特徴

細身で未来的な外観の割には1970年代設計の割と古めな銃。外観のストック(銃床)からハンマーやトリガーなど細部パーツに至るまでポリマー樹脂を採用したことにより独特な外観を生み出したのみならず軽量化にも成功している。作動機構はAR-18のシステムを多少アレンジした、短ガス・ピストン方式である。

当時このような銃は前例がなく、その革新的な設計は以降の銃器設計に多大な衝撃と影響を与えた。AUGに影響を受けたと思われる銃はP90F2000タボールSAR-21など多種にわたる。

銃を構成する7つのパーツを交換する事により様々な目的に対応可能となる。バリエーションは基本となる「A1」、キャリングハンドル自体を取り外し可能にして拡張性を高めた「A2」、ピカティニー・レール付きハンドガード標準装備の「A3」(現行型)、カービンモデルのP、9mm×19対応のSMGモデル(AUG 9mm)、簡易軽機関銃タイプの「LSW/HBAR」、オープンボルト式のLMGモデル、M203グレネードランチャー取り付けモデルなどがある。

ブルパップ特有の問題点の一つである、アイアンサイトでの照準合わせがしにくい欠点を克服すべく、初めからキャリングハンドル一体型の1.5倍率のスワロフスキー社製テレスコピックサイトを標準装備としている。ブルパップならではの反動の受け流しやすさも相まって、射撃経験の少ない素人でも容易な照準が可能となった。トリガーの引き加減でセミ・フルオートの撃ち分けを可能とした代わりに、セレクタースイッチは排除されている。

しかしながら実戦での緊張状態の中で撃ち分ける事は難しく、現場の兵士には不評な箇所の一つであった事から、現在のAUGではセレクタースイッチの付いたモデルも存在する。ブルパップ最大の問題点とされる利き手の変更は、一部パーツの簡単な交換で済ませることにより解決としているが、実戦においてその場での持ち替えが不可能な点は解決されておらず、この点を不便とするか許容して銃に合わせた訓練を積むか、ユーザー側の判断が求められる難しい所である。
ステアーAUG ニコニコ大百科(仮) 


人間工学を考慮したユニークなデザインからは想像できないほど良好な命中精度を誇り、ブルパップ式で取り回しも良く、全長に反するバレル長を確保できている。さらにフレームにプラスチックを採用したため軽量であり、フレームと一体化したスコープマウントは、他の銃にありがちな脆弱さが無く固定が容易である。マガジンも同様にプラスチック製で、かつ半透明の成型としたため、レシーバーに装填したまま外から残弾確認が可能となっている。
 ユニット化された各部品は分解し易く整備面において優れている上、容易かつ迅速に交換する事が可能。また、組換えによって異なる種別の銃火器として使用することもできる。バレルとボルト機構を9mmPara用に交換すれば短機関銃に、621mm長のヘビーバレルとバイポッドを取り付ければ、分隊支援火器である「HBAR」となる。また、フォアグリップを取り外せばM203擲弾発射器の装着も可能となる。同様に部品の組み換えで排莢口を左右に変更でき、左利きの射手にも対応できるようにしている。ただし、コッキングハンドルは左側固定で変更することはできない。
 他にも特徴的な構造として、コッキングハンドルがボルトキャリアと独立しており、射撃中、ハンドルは前進位置のまま、動くことがない。そのため、全弾撃ちつくすとボルトは後退位置で停止するのだが、マガジンを交換して再度ボルトを前進させるには、ハンドルを引きなおす必要がある。
 こういった構造のため、ハンドルの後部に小さなボルトフォワードアシストノブが付属している。このノブを押し込んでいる間はハンドルとボルトキャリアがしっかりと連結されるようになっており、閉鎖不良の際にはこれを使って、強引にボルトを前進させて対処することになる。
 難点はセミ/フルの切り替えで、一般的なセレクターが無く、トリガーの絞り具合で変化する(軽く引けばセミ、深く引けばフル)。使う兵士の心理状態を考慮した設計なのだろうが、他の銃と勝手が違うので、転換訓練には多少の「馴れ」が必要となる。

 1970年代にオーストリア国防軍のStg58に替わる後継銃トライアルに参加し、M16A1などの強豪を抑え、Stg77の名前で制式採用の座を射止めた。その他、英国連邦の一員であるオーストラリア地上軍(採用名:F88)や、GIS(イタリア軍警察対テロ特殊部隊)に制式採用されており、ブルパップ式突撃銃の中でもかなりの成功作と云える。
ステアー AUG / Steyr AUG 【突撃銃】 MEDIAGUN DATABASE  


画像

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動画

 Steyr AUG
  

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